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2023.06.27理想の外構工事を実現するには

理想の家を造るためには多くのことを考えなければなりません。機能性、デザイン、予算など、さまざまな課題が浮かび上がります。
そして、住宅の外構づくりも多くの要素を検討する必要があります。
外構工事は内装工事と比べて意外と忘れられがちですが、内装工事と同じくらい重要な工事です。
では、理想的な外構を作り上げるためには、どのように考えれば良いのでしょうか。
この記事では、外構工事の概要から始めて、理想の外構を実現するための手段について解説します。

目次

1 外構工事とは

まずは外構工事とはどのような工事なのか、そして工事の重要性ついて取り上げましょう

1-1 どのような工事なのか

外構は、敷地内の家屋の周囲を指す言葉です。具体的には、玄関ドアから門までのアプローチ部分、メインガーデン部分、カースペース、サービスヤードなどが含まれます。
外構工事は、これらの部分を具体的に造り上げる工事のことです。
例えば、玄関アプローチ部分では、門扉や手すりの設置、タイルの張り替えなどが行われます。また、カースペースでは、コンクリートの舗装工事やカーポートやゲートの設置が行われます。

1-2 なぜ重要なのか

外構部分に設置するエクステリアのアイテムは、さまざまな役割を果たします。門扉やフェンスは防犯の面で重要であり、カーポートは車を雨や雪から保護する役割を果たします。テラスやウッドデッキは便利なユーティリティスペースとして活用できます。

しかしながら、外構工事は単に役割を追加するだけではありません。エクステリアのアイテムに加えて、石材やウッド製品、そして植栽を組み合わせることで、家の印象を大きく変えることができます。さらに、手すりやスロープを設置することで、バリアフリー化を実現することも可能です。これにより、家全体がおしゃれでありながら住む人にとって快適な空間となるのです。

2 外構工事の基本:ゾーニング

住宅の外構は無秩序であってはいけません。生活動線を考慮して最適な配置を組み立てなければいけないのです。
この庭の配置を決める作業がゾーニング、外構工事の基本です。
さて、ゾーニングにもポイントがあるのですが、ここでは全体的なポイントと、庭の各部分のポイントを挙げてみます。

2-1 ゾーニングのポイント

ゾーニングのポイントは確認作業。特に「敷地の現状確認」と「使い方の確認」と言うことができます。
庭の現状確認としては接道や高低差などの確認があります。
接道の確認は玄関アプローチやカースペースの配置を考える上で欠かせません。
また、高低差があるならば、階段やスロープの配置も必要です。そして、これらの配置のためには敷地の現状確認が大切なのです。
使い方の確認とは、家族の生活スタイルについての確認です。車を何台持つのか、子供の遊び場が必要か、洗濯物の干場はどうするかなど、生活スタイルによって庭の使い方も異なります。そのため、使い方を確認する作業が重要なのです。
いずれにしても、最適な配置や生活にマッチした使い方を考えるためには、現状の確認が重要です。この確認こそがゾーニングのポイントとなります。

2-2 玄関アプローチ部分

玄関アプローチは人の通る部分。そのため、ゾーニングは「プライバシーと安全性の配慮」がポイントになります。
例えば、玄関アプローチにカーブを付けて門扉を設置すれば、敷地の外から玄関部分が見えにくくなり、プライバシーが守られます。また、アプローチ部分に手すりやフットライトを配置することで、転倒のリスクを減らし安全性を確保することができます。

2-3 メインガーデン

メインガーデンは家族が自由に利用できるスペースです。ゾーニングのポイントは、家族の生活スタイルの確認にあります。
例えば、小さな子供がいる家庭では、安全に遊べるスペースが必要です。
また、家庭菜園を楽しみたい人には専用のスペースや物置が必要になるかもしれません。
さらに、読書を楽しむためにウッドデッキを設置したい人や、
バーベキューを楽しむためのスペースが必要な人など、人それぞれです。
このように、住む人の生活スタイルの確認も重要であり、それを基にゾーニングの計画案を立てるべきです。

2-4 カースペース

カースペースは車の出し入れをしやすい位置にします。また、乗車のことを考えるならば、家屋との位置関係にも配慮が必要です。
他にも、車の保護や車上荒らしのリスクを考えるならば、カーポートやゲートなども配置したいところです。
特に電動のゲートは雨天時に便利なので、おすすめです。

2-5 サービスヤード

サービスヤードは洗濯物の干場に使ったりする場合によく使います。
そのため、テラスなどの配置を考えるべきしょう。
また、作業のためには電気が必要にもなりますのでコンセントも設置するべきでしょう

3 3つの外構デザイン

外構デザインには「クローズド外構」「オープン外構」「セミクローズ外構」という3つのデザインが存在します。これらにはデザイン以外にも特徴があります。それぞれについて解説しましょう。

3-1 クローズド外構

クローズド外構は敷地全体を外から見えない様に囲んでしまうデザインです。目隠しタイプの門扉、ブロック塀やフェンスなどで敷地を囲ってしまいます。
この外構はプライバシー保護に優れる点が大きなメリット。例えば、広いサッシ窓の家の場合、窓を開け放つと外から室内が見えてしまいます。しかし、塀やフェンスで囲うならば、この心配はありません。
ただし、敷地外から見えにくいため、侵入者が入ってしまうと、発見が遅れる可能性があります。

3-2 オープン外構

オープン外構はクローズド外構のように「囲う」のではなく、むしろ外に「見せる」外構と言えます。玄関アプローチは機能門柱がメインのアイテム。門扉やフェンスを設置したとしても、外から見えやすいデザインのものを使います。
オープン外構のメリットは開放的であること、敷地の外から見えやすいため侵入者が入りにくく、防犯性が高い点が挙げられます。しかし、プライバシー保護には不利なので、植栽などの配置が外構造りのポイントとなるでしょう。

3-3 セミクローズ外構

セミクローズ外構はクローズド外構とオープン外構の中間と言える形態です。
敷地の一部を囲い、他の部分はオープンにするイメージです。
オープン外構の持つ開放感とクローズド外構のプライバシー保護の両立が可能です。
また、セミクローズ外構は設置するアイテムの高さを変えたり、植栽に変化を付けたりすることで、外構全体を魅力的に演出することもできます。
ただし、設置するアイテム配置を間違ってしまうと、外から家の中が見えてしまうので、計画時にはしっかりと確認することが大切です。

4 様々な外構様式

外構には基本的な3つの形態がありますが、デザインの要素を含めると、そのバリエーションは大幅に広がります。
ここでは、外構のデザイン様式や重要なポイントについて紹介します。

4-1 デザインの様式は幅が広い

エクステリア製品のカタログを見ると、デザインの豊富さに驚く人も多いのではないでしょうか。
門扉やフェンスだけを見ても、シャープなデザインから中世ヨーロッパの雰囲気を演出するデザインまで、さまざまなスタイルがあります。
素材についても、アルミ素材を主体としたものやウッド素材を使用したものなど、幅広い選択肢があります。
そして、このような幅の広いアイテムの中から選ばなければいけません。実際の外構工事を考える際、様々なスタイルの中から最適なものを見つけることが時に困難となることもあるでしょう。

4-2 素材での統一

外構に設置するアイテムは統一感が欠けると見栄えが悪くなり、場合によっては隣家と比べて見劣りすることもあります。そこで、統一する方法として「素材の統一」があります。
エクステリア製品の素材は多種なのではありますが、統一化は可能です。例えば、アルミ鋳物を統一して使用する方法や、ウッド素材のみ使ったアイテムで合わせることも出来るので、外構造りにおいてはアイテムの素材に注意すると良いでしょう。

4-3 コーディネートの重要性

家は敷地の外から見た印象で大きく異なるものです。先に述べたように、オープン外構では家全体が開放的な印象を与え、クローズド外構では堅固な印象を与えます。
そして、家全体のデザインを考える際には、外構部分と家屋のコーディネートも非常に重要です。例えば、洋風の家に和風の外構を設けてしまうと、コーディネートが合っていないために不格好な印象を与えてしまう可能性があります。
このように、外構は家屋とのコーディネートが重要な要素です。設計段階では、家屋と外構を一体として検討することが欠かせません。両者の調和を考えながら計画することで、統一感のある美しい外観を実現することができます。

4-4 機能にも配慮する

外構の様式を考える場合には、デザインの様式だけでなく、「機能」についても考慮すべきです。
機能として挙げられるのは「防犯」「バリアフリー」など。侵入者を威嚇・通報するアイテムの設置や、滑りにくいフロア面、握りやすい手摺の設置などが挙げられます。
家造りはデザインだけでなく、機能との両立が欠かせません。外構部分も同様であり、機能面についても考慮する必要があります。

5 理想の外構を実現するためには

このように外構はデザインの幅が広く、機能も多岐にわたるため、選定は非常に難しいものです。しかし、住宅は一生の買い物であり、失敗は許されません。
理想的な外構を実現するためには、どのようなアプローチが求められるでしょうか。

5-1 新築住宅の外構

新築住宅が注文住宅の場合、基本的には外構を自由に設計することが可能です。ただし、先に述べたゾーニングや他の要素に関しては素人にとっては容易ではありません。そのため、プロの助力が必要不可欠です。
一方、建売住宅の場合は、外構は最初から決まっており、後の変更はオプション扱いとなることが一般的です。しかしながら、オプション工事であっても、適当な施工は許されません。外構の設置については、プロに任せるべきです。

5-2 外構のリフォームについて

中古住宅の場合でも、外構一式のリフォームは可能です。部分的な改修から全体の再構築まで、さまざまなアプローチがあります。
ただし、家屋との調和やゾーニングには注意が必要です。
そのため、リフォームの際には専門業者と相談することがベストです。彼らの知識と経験を活かして、最適な外構のプランニングを行いましょう。

5-3 工務店への相談がオススメ

以上のように、新築やリフォームにおいても外構工事は素人の手には難しいものです。特に、ブロック塀やカーポートなどのアイテムの施工にはプロの助力が不可欠です。

外構工事は家造りの一部と見なされることもありますが、実際には精密な施工が求められます。そのため、プロの工務店に相談することを強くおすすめします。
工務店はエクステリアのアイテム設置だけでなく、予算についても考慮してくれます。ぜひとも工務店に相談して、理想的な外構を実現しましょう。

6 まとめ

外構工事は簡単な作業ではないことをご理解いただけたでしょうか。
お庭をリフォームする際はDIYではなく、プロの工務店との相談をおすすめします。
理想的な外構を実現するためには、専門知識と経験が必要となるため、工務店との相談を通じて、あなたの理想的な外構を実現しましょう。

皆様のご要望に応じた外構工事をご提供することが私たちの使命です。お気軽にご相談ください。理想的な外構を叶えるため、パステルガーデンがお手伝いいたします。